ぼたえもん童話集 『 三人それぞれ 』①

| コメント(0) | トラックバック(0)


あるとき、神さまが、三人の子どもに一つぶずつの籾種をお与えになりました。
そして、おっしゃるには、
「お前たち三人のうち、誰がいちばん早くこの籾種から稲をつくって、よいお米を
つくることができるか、競争してみるがよい。勝った者に、よいごほうびをあげるから」
これを聞いた三人の少年は、早くこれをまいて、よい稲をつくりたいものだと、
そのことについて、いろいろ考えはじめました。

さて、甲の少年は、ひじょうにかち気な、せっかちの子でしたから、うちへ帰ると、
すぐに苗代をつくって、その一つぶの籾をまきました。

乙は考え深い性質でしたから、いちおう目上の人に聞くにかぎると思ったので、
お父さんに、どうしたら一番よく稲をつくることができるか聞きました。
おとうさんは、苗代のつくりかたから、まく時期から、いろいろ教えてくれましたので、
ばんじ、そのとおりにしました。

丙は、生まれつき こうかつなほうだったので、自分では、その籾をまかずに、
秋になって稲がみのる時分に、こっそり、どこかの、よさそうな田の籾をしっけい
して持って行こうと腹をきめていました。



sannin 1.jpg


トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.kameho.info/mt/mt-tb.cgi/161

コメントする

2013年7月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アイテム

  • hati-to-roku.jpg
  • gosikino-tama.jpg
  • murabito.jpg
  • rokusuke.jpg
  • hatibee 5.jpg
  • hatibee 4.jpg
  • botaemon.JPG
  • hatibee 3.jpg
  • hatibee to 2.jpg
  • hatibeeto-rokusuke.jpg

このブログ記事について

このページは、出口眞人が2010年8月27日 15:02に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ぼたえもん童話集 『 種子物屋の店さき 』②」です。

次のブログ記事は「ぼたえもん童話集 『 三人それぞれ 』②」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。