『園だより』9月号 理事長のちょっと一言

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以下は、「園だより」9月号に掲載した、「理事長のちょっと一言」デス・・・。



 皆さま、こんにちは。立秋を迎え、ようやく朝晩は凌ぎやすくなって参りました。

 

 さて、水琴窟〔すいきんくつ〕と言う言葉をご存知の方も多いでしょう。江戸時代の茶人で建築家でもあった小堀遠州が作った、排水装置「洞水門」から生まれ、手水鉢の足もとに溜まる水がスムーズに地中に入るよう陶器のカメの底に穴を開け、伏せて地中に埋めたもの・・・。やがて地中の空洞に水が溜まり、そこにポチャン、ピチョンと水滴が落ちる音を、人々が琴になぞらえて愛でるようになり、この装置を「水琴窟」と呼んで庭などに設置するようになった。その「水琴窟」の原理を用いて、高周波をふんだんに発生するよう設計し、さらに室内でも手軽に聴けるように創り上げたのが「水琴〔みずごと〕」・・・。

 当園では去る7月末、「水琴」開発者である大橋智夫さんによって、園舎"調理室"前の"虹の広場"に「水琴」を設置・・・。81日同氏も来園、地元・出雲大神宮のご神水や、松尾大社・梨木神社など"京の名水"等を注ぎ「水琴初音式」を挙行しました。

 

 私たちは普段、色んな音に囲まれ生活しています。テレビの音や人の声、車の音・冷蔵庫のモーター音、パソコンや洗濯機の音等々・・・。玄関のチャイムが鳴ったり、風や雨の音も耳に飛び込んで来ます。意識しないで聴いている、私たち自身の心臓の鼓動や血液の流れる音もありましょう。こうした様々な音が、実は私たちの脳や体にとても大きな影響を与えていると言うのです。

 音には、体調や運までをも左右するーー、体調や運を悪くしたり、癒し・元気にし、幸運に導く音もある。音は単に耳に聞こえるだけでなく、全身そして私たちのいる空間をさえ変える力を持つ波動そのものなんだと・・・。簡単に言えば、自動車や電化製品といった人工物の出す単調な低い音〔低周波音〕は、体調や運を悪くする音で、川のせせらぎや鳥のさえずり、虫の声・風の音といった自然の音は、みんな高周波を多く含み、この高周波音こそが脳のエネルギーとなり、全身の細胞を活性化させるとても大切な音なのだと・・・。

 

 音は、空気などが振動して起こる一種の「波」。1秒間に繰り返される波の数を周波数と言い、単位はヘルツ〔Hz〕で表される。その数が少ないほど「周波数が少ない〔低周波〕」、多いほど「周波数が高い〔高周波〕」と言い、通常6000Hz以上を高周波と呼ぶ。一般に人の耳に聞こえるのは20Hzから2Hzまで・・・。人の耳に聞こえない2Hzを超える高周波を「超音波」と言いますが、「水琴」の音には、超音波を含めた高周波がふんだんに含まれているのです。

 たとえ聴覚障害があっても、「水琴」が出す高周波のエネルギーは受け取れると言います。耳から脳へ音としての情報伝達がうまくいかなくても、脳や全身にはダイレクトに高周波の振動が伝わるから・・・。

 

 そんな「水琴」の音を園内いっぱいに充満させ、脳と細胞を活性化させるエネルギーシャワーを、全園児たちに浴びて欲しいと願うものです・・・。保護者の皆さまも、登降園時、子どもたちと一緒に、どうぞ耳を傾けて下さい。

 それでは今月も、どうぞよろしくお願い致します。             〔出口眞人記〕



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